■多重債務者の返済管理に有効な一本化ローン


一本化ローンを利用する人は、複数の貸金業者から借入れをしている人です。

多重債務者に至るまでの典型的な過程を簡単に説明すると次のようになります。

まずは、急な現金が必要になった場合に、ご自身の収入や貯蓄だけではお金を調達できない人が、誰にも迷惑をかけずにお金を借入れることができるのがキャッシングやカードローンを呼ばれるサービスです。

ご自身の収入や勤務先、勤続年数などにより、利用限度額が定められます。

誰しも、借金などはしたくないと思うので、最初にキャッシングやカードローンを利用した場合には、すぐに返済するように計画を立てることになります。

しかし、利用限度額が定められ、一定の金額までは借金ができるような状態になります。

カードが送られてきますと、いつでも何度でも利用限度額までは借入ができるようになってしまうことと、リボ払いという分割払いで返済すれば良いという思いから、本当に必要な借金ではなく、極端な例で言いますと、ギャンブルなどの軍資金としてキャッシングやカードローンを利用してしまうのです。

また最近増えているといいますが、数百万円の車だとカードローンの限度額内で買えるため、金利のことも深く考えずに買ってしまうということもあるでしょう。

そして、知らない内に、借金が雪だるま式に増えてしまい、毎月のリボ払いすら厳しくなってしまうのです。

そうしますと、借金を返済するために、新たな業者から借金をすることになるのですが、新たな業者で設定された利用限度額をすぐに使い切ってしまい、別の貸金業者からお金を借りるような状態になってしまうのです。

借金の返済の管理をすることが難しくなり、できれば金利が安い貸金業者に借金の一本化をしたいと考えますと、一本化ローンを利用することになるのです。


■一本化ローンのメリットとデメリット

一本化ローンのメリットは、借り入れ先がひとつにまとまることで毎月の返済の管理が楽になるということと、現状よりも金利が安くなる場合が多いということです。

また、これまでの過去を断ち切って、一本化されたローンによってきちんと返済をし、生活を立て直していくんだという決意というか、精神的な区切りをつけられるというのもメリットかもしれません。

でも、一本化ローンには注意しないと陥りやすいデメリットがあるのも事実です。

一つには、一本化ローンを組んでも全体的に金利がそれほど安くならない場合もありえるということです。

そもそも貸し倒れリスクの高い債務者が組むローンですから、それが一本化のためだとしても結局は金利が高くなってしまうことが多いのです。

二つ目は、減らせるはずの借金を減らさないままに返済してしまう可能性があるという点です。

例えば、過払い金を取り戻せるケースであるにも関わらず一本化をしてしまえば、引き直しをせずにグレーゾーン金利に基づいた計算での残額を全額支払ってしまうことになるため、減額や過払い金返還のチャンスを失ってしまうことになります。

一本化ローンを利用する場合は、このようなデメリットに陥ることにならないのかを充分に吟味して、総合的に判断をしたいものだと思います。